様々な「差別」に関する本は、
色々と読み尽くしたつもりでした。
しかし、それはまだまだ誤りでした。
- 作者: 辛淑玉,野中広務
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 新書
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日本の代表的な「差別」といえば、
やはりこの「部落」と「在日」でしょうか。
この本は今まで、まったく読んだことのなかった、
そのそれぞれの二つの被差別側の、
代表的なお二人の対談という形式で進められます。
この大きな日本の二つの問題の他にも、
我々はついつい「区別」と称して、
実際には様々な「差別」をつくり、
自らの境地に優越感を求めてしまいがちです。
すべての「いじめ」はここから発生します。
そしてまたこれには、
単純には比較出来ませんが、
学歴や年収、また容姿など、
ほんの些細なものも含め、
人々の自己の優越感を求める為の、
「いじめ」「差別」は、
きっと人類の歴史の永遠に及びことでしょう。
被差別側の戦いに終わりはないのかもしれません。
本人の努力で得たものを誇ることは、
当然の報いであり、
他からの賞賛を受けて当然の結果です。
しかし、そうではない、
先祖から譲り受けたものや、
ほとんど偶然である家柄や門地、
そして身体的特徴や容姿を、
他者と比較して、自慢したり、
他者を貶めるような発言は、
絶対に格好の悪い行為に他なりません。
言葉を選びすぎて、
よく分らない記事になりましたが、
とにかく今一度、
自分の信じていた「常識」が、
実は「非常識」でもあるように、
自分の「区別」を見直してみましょう。
それは「差別」かもしれません。
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