宗派 天台宗
本尊 千手観世音菩薩
ご詠歌 名を聞くも めぐみ大谷の 観世音 みちびきたまへ 知るも知らぬも
321-0345 宇都宮市大谷町1198
お隣の鹿沼には足立区の保養所があったので、
ブログを始める前に来たことのある大谷。
言わずと知れた大谷石の採掘場所です。
大谷石の岩肌、断崖絶壁の下にお堂が建てられています。
いやむしろ、お堂で囲ったというべきか。
堂内は撮影禁止なのでパンフレットの写真をご覧下さい。
これがやはり伝・弘法大師作といわれるご本尊・千手観音。
元々この磨崖仏には塑土・金箔が貼られていたとか。
本堂より左奥にも、釈迦三尊・阿弥陀三尊・薬師三尊と続き、
この計十体を総称して「大谷の石仏」と呼びます。
制作年代の推定は難しく、
それぞれバラバラのようですが、
薬師三尊が一番早いと思われています。
日本最古の石仏と称し、
国の特別史跡・重要文化財の二重指定を受けています。
さて弘法大師伝説はもう一つ。
この辺りは元々毒蛇が多く地獄谷と呼ばれていたそうです。
その毒蛇降伏の為に、十一面観音が彫られたそうですが、
今もその毒蛇を祀って、弁財天として崇んでいるとか。
こういうところに日本人の信仰の美しさを感じます。
さて宝物殿には、約11000年前の縄文最古の人骨が展示されています。
毒蛇がいようとも、古よりここには集落があったんでしょうね。
竪穴式住居よりも前、人は洞窟に住んでいたのでしょう。
さて境内外の手前には、この大谷観音御前立として、
88尺8寸8分(26.93m)の平和観音が建立されています。
敵味方を問わず第二次世界大戦の戦没者を弔ったものだそうです。
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