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日本映画、黄金期の作品を、
昨今リメイクしたものは多々あります。
正直あれもこれもダメダメなものばかり・・・。
オリジナルを越えたものは、
今まで一度も観たことがありません。
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でもどうだろう、これは私は、
この昭和三十八年(1963)のオリジナルよりも、
昨年のこのリメイク作品の方が面白かった。
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オリジナル版は東映配給なのに、
リメイクの配給は東宝という変り種。
そしてかなりグロテスクな表現が多いということで、
PG12指定を受けています。
でも暴虐・残虐な大名を表現するならば、
これ位の映像は必要だったかもしれない。
それに私は今までSMAPのメンバーの出演作で、
"コントの匂い"を感じなかったのはこれが初めて。
将軍の子であり弟である無法な松平斉韶を演じた、
稲垣五郎さんに初めて関心しました。
リメイクの作品はとても歴史公証に拘っていて、
人妻が眉を落とし鉄漿になっている表現にも驚きました。
(あとは馬を国産種にすべき。)
さて一応、歴史ブログ(←ほんまかいな)として、
くだらない蛇足を加えたく思います。
オリジナル・リメイクともに、
残虐な将軍の弟として「松平斉韶」が登場しますが、
この殿は、史実とは全くの無関係。
むしろこの後を継いだ「松平斉宣」が、
徳川家斉の二十六男であって、
斉韶の嫡子の直憲(後の慶憲)を退けて、
強引に八代藩主に就任したといいます。
これにより、映画と同じ十万石への加増。
またこの人が参勤交代の途中に、
尾張藩領を通過中に誤って行列を横切ってしまった三歳の幼児を、
切捨御免で殺害したことから、
尾張藩とのトラブルがあったという説があって、
これがこの作品の原作の原案となりました。
映画完成後の小説化では、
この明石藩主の名はちゃんと「松平斉宣」と代わっているとか。
さてさて作品内容とは無関係ですが、
どうしても気になってしまったのは、
歴史公証に拘っている、
このリメイク作品中に何度か出た「面子」(メンツ)という台詞。
これは元々中国語でありその音ですが、
江戸末期に日本で普通に使われていたものかな・・・。
(武士はともかく、山賊まで使ってたよ。)
ご存知の方がいらっしゃいましたら是非教えてください。
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