「こわれもの」(徳間文庫)

今朝も頭痛が酷くて、
結局会社を休みました。
そんな訳で今日も貯金の「保存ネタ」ですが、
さすがにもうネタ切れ寸前。




こわれもの (徳間文庫)

こわれもの (徳間文庫)




こちらは一昨年購入して、
ちょっと読んでみたものの好みに合わず、
しばらくブン投げてありましたが、
最近、手元に読む本がなくて、
活字中毒」の諸症状に依り、
最後まで読んでみると、
なるほど高評価の理由は分かりました。




ある日突然、幸せの絶頂の最中、
婚約者を交通事故で失った人気漫画家の主人公は、
すべてに絶望して、連載中の漫画のキャラクターである、
大人気のヒロインを劇中で殺してしまう。
作品は人気が急落。アシスタントの大半は辞め、
ファンからはクレームの手紙が山のように届く。
しかしそのファンからの手紙に、
婚約者がまだ生存していた日付の消印で、
彼女の死を予知するかのような手紙があった。
送り主は他人の死を予知する能力があるのか。




いかにもファンタジー絡みの想定のようですが、
読み終えてみれば正統派のミステリー。
しかしとても後味の悪い、
人間不信になりそうなオチでした。