西國三十三所順打ち巡礼記

旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

「こわれもの」(徳間文庫)

今朝も頭痛が酷くて、
結局会社を休みました。
そんな訳で今日も貯金の「保存ネタ」ですが、
さすがにもうネタ切れ寸前。




こわれもの (徳間文庫)

こわれもの (徳間文庫)




こちらは一昨年購入して、
ちょっと読んでみたものの好みに合わず、
しばらくブン投げてありましたが、
最近、手元に読む本がなくて、
活字中毒」の諸症状に依り、
最後まで読んでみると、
なるほど高評価の理由は分かりました。




ある日突然、幸せの絶頂の最中、
婚約者を交通事故で失った人気漫画家の主人公は、
すべてに絶望して、連載中の漫画のキャラクターである、
大人気のヒロインを劇中で殺してしまう。
作品は人気が急落。アシスタントの大半は辞め、
ファンからはクレームの手紙が山のように届く。
しかしそのファンからの手紙に、
婚約者がまだ生存していた日付の消印で、
彼女の死を予知するかのような手紙があった。
送り主は他人の死を予知する能力があるのか。




いかにもファンタジー絡みの想定のようですが、
読み終えてみれば正統派のミステリー。
しかしとても後味の悪い、
人間不信になりそうなオチでした。