西國三十三所順打ち巡礼記

旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

【西国第二番】紀三井山 紀三井寺 (金剛宝寺)

宗派 救世観音宗 総本山
本尊 十一面観世音菩薩
ご詠歌 ふるさとを はるばるここに 紀三井寺 花の都も 近くなるらん
641-0012 和歌山市紀三井寺1201
公式サイト https://www.kimiidera.com



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道の駅くちくまの  めはりずしのノボリ



さて、午後1時近くに那智山を出発し、
紀伊半島の海岸線を時計回りに進みます。
午後2時40分、熊野の入口という意味の、
「道の駅くちくまの」でちょっと休憩。
雨はすっかり晴れて青空が出ています。




めはり寿司  さんま寿し



今更しっかりランチを食べてしまうと、
今夜のホテルのご馳走が食べられないので、
この名物というめはり寿司さんま寿司で、
小腹を満たしました。
素朴ですが優しい味です。




山門  門前の駐車場



さて、午後4時近くになって、
ようやく西国第二番の紀三井寺に到着。
参道にケーブルカーがあるそうなので、
楼門手前のコインパーキングに駐車するも、
車で山の上に行けるようなので、
急いで駐車場から車を出して、
寺の正面から路地を左側に進みます。
ちなみにこの楼門は、
永正六年(1509)建立の重要文化財


駐車場



料金所で駐車場代を支払い、
信号付き片側通行の、
きつく狭い山道を登って、
駐車場に到着。



紀三井寺のエレベーター  エレベータ上からの通路



駐車場からは、
このエレベーターに乗ると、
本堂前に出れるようです。




紀三井寺からの景色  



本堂前から眺める景色。
和歌山湾が美しく光ります。



紀三井寺  境内


真言宗山階派から独立した、
救世観音宗の総本山。
正式名称は、
「紀三井山・護国院・金剛宝寺」ですが、
山内から湧き出す三つの霊泉から、
紀三井寺の名称で親しまれています。
寺伝によれば宝亀元年(770)、
唐の僧・為光が各地を行脚していた時、
名草山山頂から一筋の光が発せられているのを見て、
名草山に登った為光は、
そこで金色の千手観音を感得。
為光は自ら十一面観音像を彫刻し、
胎内仏としてその金色千手観音像を奉納し、
草堂を造って安置し、
千手観音を秘仏として納めたのだとか。



本堂 



本堂は宝暦9年(1759)の再建。
入母屋造・正面唐破風と千鳥破風、
本瓦葺き、九間四面・総欅造り。
ここに重要文化財秘仏本尊、
木造十一面観音立像を安置。



写経を納める



本堂に写経を納め、
御朱印を頂戴しました。



第2番御朱印



鐘楼  鳥居



鐘楼も天正十六年(1588)建立の、
重要文化財です。
この三社壇現に続く鳥居の先の左手に、
文安六年(1449)建立の、
やはり重要文化財の多宝塔があったようですが、
残念ながらお参りするのを逸してしまいました。



紀三井寺の樟樹  大樟樹




本堂前に、推定樹齢400年、
樹高20m、胸高幹周り5.8mの大樟樹、
紀三井寺の樟樹あります。
生命力に溢れた大樹です。



仏殿  大千手十一面観世音菩薩




さて、境内本堂正面向かいに、
鉄筋コンクリート造3階建、
平成十四年(2002)竣工の仏殿があります。
内部にはこの高さ12mの、
大千手十一面観世音菩薩像が安置されています。
平成十九年(2007)完成で、
平成二十年(2008)の入仏落慶供養。
寺ではこれを総漆金箔寄木立像では、
日本最大の観音様であると誇っています。




さて、本当は、
本日中に、第三番の、
粉河寺までお参りして、
和歌山県内の札所を、
終えるつもりでしたが、
時刻はすでに午後4時半近く。
残念ではありますが、
予約をしている富田林の、
本日のホテルに向かいます。



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