千葉県指定史跡
275-0017 習志野市藤崎1-13
のんびり近所のさんぽがてら(←久々にパクらせて戴きました。ひでるさん。)
二年前、加曽利貝塚の時にちょこっと触れたので、
すっかり紹介したつもりでいました、
こちらの千葉県指定史跡は、
私に「貝塚マイブーム」を到来させた貝塚です。
習志野でも残り少なくなった畑が広がる、
この標高22mの台地のど真ん中、
大きな木々の繁る元に、
天保四年(1833)に建てられた富士塚があります。
富士塚については、品川神社の時にも触れましたが、
富士山信仰から作られた、
富士登山と同じご利益があるといわれる、
人工的な小山です。
まぁ、八十八ヶ所のお砂踏みと同じようなものです。
この台地の中心の富士塚をかすめるように、
馬蹄型の貝塚が形成されています。
出土品の放射性炭素年代によれば、
4500年〜3000年前のもの。
つまり縄文中期から後期の集落跡なんだそうです。
その頃は、すぐ目の前が海だったんだって。
貝はもちろん、獣骨や魚骨、
石器(打製石斧、磨製石斧、磨石、石皿)、
縄文式土器(堀之内式、加曽利B式土器)が、
多数出土したそうです。
今でも写真のような貝や土器の破片がごろごろ散らばっています。
そればかりか、
この周りの広大な地表には、
白く点々、びっしりと貝が散らばっています。
この辺の畑で育つ作物は、
縄文時代の「ゴミ」を肥料にしているようなものです。
う〜ん。
縄文時代が遠い太古の昔なのか、
人間の一生がいかに短いものなのか、
よく分からなくなっちゃいます。