四谷山 長善寺 (笹寺)

宗派 曹洞宗
本尊 釈迦三尊(釈迦如来普賢菩薩文殊菩薩)
160-0004 新宿区四谷4-4




さて、木曜日は、
神田の次は、新宿です。




笹寺入口




新宿通り沿い、新宿御苑の地下に潜るトンネルの手前、
「笹寺」(ささでら)という、お寺の標石があることは、
何年も前から気になっていました。
普通、お寺の名前は「音読み」で、発音されます。
インドから中国を経て日本に伝わった仏教ですから、
当然といえば当然です。
ですから大抵「訓読み」の寺の名は、
正式名称ではなく、通称であることが多いのです。
こちらのこの「笹寺」の名の、
縁起が知りたくてお参りしてみました。




笹寺本堂




寺自体のに縁起や歴史を伝える案内板はありません。
鉄筋コンクリート造りの大きな本堂。
堂内を伺い見ることも叶いません。




秀忠念持仏・めのう観音像



唯一あった新宿区教育委員会の看板は、
ここの寺宝、徳川秀忠の念持仏、
「めのう観音」の説明です。
像高4.9cmの赤瑪瑙の本体、
黄銅製の光背、正面下に蓮華座、
その左右に笹寺にちなんだ、
笹の浮き彫りがあるそうです。
未亡人の崇源院から、
この寺が賜ったものだとか。




そもそもこの寺の通称「笹寺」も、
秀忠の命名のようです。
昨日の記事の、息子・徳川家光命名
「雉子神社」と同様、
二代将軍徳川秀忠が鷹狩りでこの地を訪れ、
ここに参り、境内一面に熊笹があったのを見て、
「笹寺」と命名したそうです。
親子そろって、笹を見たら「笹寺」、
白雉子を見たら「雉子神社」と安直・・・。
あまりネーミングセンスがあるとは思えません。





蟇塚




本堂左手、墓地入口手前には、
昭和十二年(1937)に、
慶応大学医学部生理学教室によって、
実験動物供養の為に建てられた、
「蟇塚」(がまづか)と名付けられた五輪塔
なるほど左手には蝦蟇蛙のオブジェがあります。




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