「生誕260年 仙突 〜禅とユーモア〜」出光美術館

開館時間 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分迄)
     毎週金曜日は午後7時迄(入館は午後6時30分迄)
休館日  毎週月曜日 ※ただし9月20日、10月11日は開館します。
入館料  一般1,000円/高・大生700円(団体20名以上各200円引)
中学生以下無料 (ただし保護者の同伴が必要です)
障害者手帳をお持ちの方は200円引、その介護者1名は無料

100-0005 千代田区丸の内3-1-1帝劇ビル9階
公式サイト http://www.idemitsu.co.jp/museum/index.html




→ 「死にとうない 〜仙突和尚伝〜」




元より午後にも丸の内分園に行く用事があったものの、
先日ジャラオに引き継いだばかりの得意先から、
ちょっと"相談"と称して私の携帯が鳴りました。
ジャラオは今日は代休です。
丸の内分園の用事を副担当のファマウンテンに車ごと任せ、
私は独り地下鉄でこの得意先を目指します。
日比谷時代より直線距離が近くなったこの湾岸の得意先ですが、
電車で行くとなると有楽町経由で昔よりもよほど遠くなりました。




特別展 ポスター




とりあえず急いで午後一に会社を出たものの、
アポイントにはまだ時間があります。
ならば地下鉄乗り換えの有楽町で、
とても気になっている出光美術館の、
明日で終わるこの特別展を訪れてみます。





出光美術館 外観  出光美術館 内




日本の美術館のお決まりの、
"写真撮影禁止"です。
他の観覧者の迷惑や、
美術品そのものを保護するを意味合いならば、
フラッシュ禁止のみでいいのではないでしょうか。
この入口の写真を撮っただけで係員が飛んで来ました。
もちろんS90のフラッシュは焚いていません。




仙突絵はがきセット(600円)




カチンと来たものの、
ブログネタの為という訳でもありませんが、
"仙突絵はがきセット(600円)"を購入。
やっぱりこの人の書画はいい。



この仙突さんの言う「死にとうない」は、
こんな画賛を鑑賞するとよく分かります。
拙い私の読み取りなので、
間違いがあるかもしれません。




老人六歌仙画賛

【老人六歌仙画賛】
志わかよる ほ黒か出ける 腰曲る
頭まかはける ひけ白くなる
手は振ふ 足はよろつく 歯は抜る
耳はきこへす 目はとうくなる
身に添は 頭巾 襟巻 杖 目鏡
たんほおん志やふ 志ゆひん孫子
聞たかる死とむなかる淋しかる心は
曲る欲深ふになる
くとくなる 気短になる 愚ちになる
出志やはりたかる 世話やきたかる
又しても 同じ咄しに子を誉る達者
自まんに 人はいやかる
古人の哥

【双鶴画賛】
鶴は千年
亀は万年
我れは天年

【老人画賛】
後と云えは又も向いに来るへし
九十九迠は留すとこたへろ

朝顔画賛】
明る日は 暮るものとも
志ら露を
命に咲か あさ顔の花

【牡丹画賛】
うへを見よ
花のそたたぬ里はなし
心からこそ 身は畢しけれ


堪忍柳画賛


【堪忍柳画賛】
氣にいらぬ
風もあろふに 柳哉

けして「生に執着」する訳でもなく、
「命を惜しむ」訳でもなく、
"老い"すらも楽しんで、
棲み難いこの世を"堪忍"して、
人生を謳歌しろという仙突さん。




帝劇ビル九階より皇居を望む




しかし、もっとゆっくり観たかった・・・。
・・・次回は生誕270年か。(汗)




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