「いのちなりけり」「花や散るらん」(文春文庫)

→ 「柚子の花咲く」(朝日文庫)
→ 「川あかり」(双葉文庫)
→ 「蜩ノ記」(祥伝社文庫)




さて、ご想像の通りに電話番なもので、
溜まりに貯まっている読書ネタの棚卸しセール。
今日は直近のマイブーム、葉室麟さんの、
珍しいシリーズもん二作。






春ごとに花のさかりはありなめどあひ見むことはいのちなりけり






龍造寺家と鍋島家のお家騒動から始まり、
運命に弄ばれたかのように、
数奇な運命を辿る男女、雨宮蔵人と咲弥。
「天地に仕える」という蔵人。
凛として和歌に想いを託す咲弥。




何度生まれ変わろうとも
咲弥殿をお守りいたす









あの日、少女の頃に、
桜の下で出会った少年は、
あなただったのか。。。と、
やっと結ばれた二人ですが、
松之大廊下の刃傷事件に巻き込まれ、
またも離れ離れになってしまう。
嗚呼、こんな忠臣蔵の解釈もあったのか。。。と、
この元禄赤穂事件マニアのあっしもビックリの大作です。
こりゃ、ホント面白い二作でした。



いかにせん都の春も惜しけれど馴れし東の花や散るらん