東頭山 無量寿院 行元寺 (波の伊八 その四) 〜いすみ鉄道沿線サイクリング(3)〜

宗派 天台宗
本尊 阿弥陀如来
298-0131 いすみ市荻原2136
公式サイト http://www.gyoganji.or.jp/



波の伊八 その → 





鉄橋を渡る  国道465号から離れて行元寺を目指す




さてこの赤い鉄橋を渡り、
大多喜城下を離れた後、
国道465号からも離れ、
田園風景を北上し、
東頭山 無量寿院 行元寺を目指します。
嘉祥二年(849)帰朝した慈覚大師円仁が、
東国で最初に開山したことから、
山号を「東頭山」と名付けたとか。

 

東頭山 無量寿院 行元寺下  享保二十年(1735)建立の山門



しかし後に戦火で焼失し平重盛が復興。
南北朝時代、再び兵火焼失の後、
冷泉大納言・二階堂行元が再興し、
この大壇那の名から行元寺と称したとか。。。
その後も明応六年(1497)に堂字が大破。
武田の将、土橋守秀の復興と続き、
天正十四年(1586)に、
現在地に移築されて今に至ります。
この朱塗りの山門は享保二十年(1735)建立。



吽形  阿形  



山門の彫刻はとても美しいものですが、
吽方の金剛力士の左腕が欠損しています。




東頭山 無量寿院 行元寺  本堂と客殿



さて今も昔も、
ここを参拝する者の多くのお目当ては、
本堂欄間等にある「幻の又八」こと高松又八と、
客殿(旧書院)欄間等の「波の伊八」こと、
武志伊八郎信由の彫刻です。




客殿(旧書院)  北斎の「神奈川沖浪裏」と伊八の「波に宝珠」



特にこの客殿の伊八の「波に宝珠」は、
あの葛飾北斎富嶽三十六景の名作、
「神奈川沖浪裏」の原点となったとされています。
しかし今なら例のデザイナー同様に、
盗作だとと騒がれちゃうかも。
(;´∀`)




外から見た旧書院の欄間  外から見た旧書院の欄間




残念ながら今日は、
お寺が「法務」の為、
旧書院は非公開で、
お庭から欄間を仰ぎ見たのがこの写真。。。
ここは是非再訪してちゃんと拝見したいな。




田園風景




さて、田園の中を通り抜けて、
再び国道465号・いすみ鉄道沿線に戻りましょう。