「辻政信と七人の僧〜奇才参謀と部下たちの潜行三千里〜」(光人社NF文庫)」

辻政信と七人の僧―奇才参謀と部下たちの潜行三千里 (光人社NF文庫)

辻政信と七人の僧―奇才参謀と部下たちの潜行三千里 (光人社NF文庫)




辻政信といえば、
陸軍の宝と謳われた高級参謀。
賛否の分かれる軍人の代表格ですが、
私はどうも今まで完全に"否"の一人でありました。
敗戦後の逃避行を自慢げに書いたかのような、
著書「潜行三千里」も、戦後の国会議員転身も、
小賢しい「策士」というイメージしかありません。





この本は「潜行三千里」にもあまり触れられていない、
戦後直後のバンコクでの、寺の息子達、七人との僧侶に化けた潜行の日々。
宗派も違う七人ですら、お経もまるで違うわけで、
般若心経の記憶に苦労する浄土宗系・日蓮宗の部下や、
それを得意げに数日で記憶する辻も面白いエピソード。





とにかく辻は、部下からは絶大な信頼を受けた上官であり、
けして馬鹿な上官のイエスマンではなく、
清廉潔白な部分がある人であったと知り驚きました。




ところで辻政信さんは、どうして、なぜ、どこに消えたのか。




→ 辻政信 - Wikipedia





こういう想像が、歴史を知る楽しさです。





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