今日も憂鬱な月曜日。
朝一番に、先日も早退した、
家族が病気の実働部隊員より、
明後日に代替要員を求める電話が入りました。
すぐにそちらに伺って打ち合わせをしていると、
先週降って湧いたような、
"殿"絡みの新しい得意先より、
すぐに話を進めたいので、
派遣要員の候補者を選定してほしいという連絡。
長期と短期の二人の人員の選定に、
頭がこんがらがって、
あっという間に午後になり、
明日の会議の資料の為、
自分のグループ員のヒアリングを済ませたら、
あら、もう夕方です。
夜はその明日の会議の最終的な打ち合わせで、
バタバタとした一日が終わりました。
最近、こんな言い訳から始まる記事は、
すでに書き貯めてあるネタばかりです。
そんな中で今日は珍しく映画ネタ。
映画ファンを自称する者達にとって、
ロッキーシリーズが好き♪というのには、
ちょっと勇気がいる発言。
でも私は、ロッキーシリーズ、
映画としての作りが、良かれ、悪かれ、結構好きです。
先日ipodに全六作DLして久しぶりにノンストップで観てみました。
一作目の「ロッキー」が、
映画史上でも歴史的な名作なのは異論がありません。
予想外の善戦となったヘビー級タイトルマッチ、
「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー」を観た、
ポルノ男優やチンピラの用心棒で食いつないでいた、
無名の男優シルヴェスター・スタローンは、
この「ロッキー」のシナリオをわずか三日で書き上げます。
シナリオを気に入ったプロダクションは、
破格の値段で買い上げて、有名男優での製作を計画するも、
スタローンは自分が主演で出演する条件を譲りません。
結局、シナリオ代を安くしてでも、
主演を勝ち取ったスタローン。
この映画のロッキー・バルボア同様に
スターの道を駆け上がります。
ただしスタローンはロッキーと違い、
美容師とダンサーの比較的裕福な家庭に育ち、
名門高校を卒業し、大学を中退しています。
低予算の製作ながら
大ヒットとなりアカデミー賞各賞を取った一作目は、
僅差の判定で敗れるというストーリー。
勝利にこだわるアメリカ人がこのまま終わる訳もなく、
チャンピオンになるお約束の元に作られて二作目は、
監督もスタローン自身がメガホンをとります。
映画としては一作目に遥かに及ばぬ小物ですが、
ここからこのロッキー・シリーズの形式が始まりました。
でも最後の二人のダブルダウンは、
ロッキーはスリップダウンなんじゃない??。
更に新たな強力なライバルが出現し、
今までのライバルが協力者となって、
親友になるという「少年ジャンプ」と同様のストーリー。
二作目ですでに目に障害があったはずのロッキーですが、
「少年ジャンプ」同様、ちょっとずつ設定が変わって行きます。
不器用なロッキーが段々器用にもなって来ました。
正直、この作品はトレーナーのミッキーの死という設定以外、
あまり存在感のない作品。
やはり少年ジャンプと同様、
過去のライバルであり現在の親友を殺す四作目。
これは米ソ冷戦に、政治的に何か言いたかった、
スタローンの失敗作。
どこかにチャップリンの独裁者を感じますが、
現実はこの数年後、違う形で冷戦が終結しました。
しかし高校時代に劇場で観た時には興奮しましたっけ。
マカロニウエスタンからアクション俳優となり、
その後、市長を経て、名優・名監督となった、
クリント・イーストウッド。
また同じ筋肉系俳優から知事となったアーノルド・シュワルツェネッガー。
この二人に影響されたのかどうかは不明ですが、
ここでスタローンはロッキーをヒューマンドラマに戻そうとしています。
監督も一作目のジョン・G・アヴィルドセンを起用し、俳優に専念。
毎回ながら当初はここでシリーズを終わらせるつもりだったんでしょう。
劇場公開時には「最後のドラマ」という副題がついていました。
だまされて無一文になってしまい、人生をやり直したいロッキー。
家族愛だのなんだのを謳いたいというのはやまやまですが、
裏切られた愛弟子とのストリートファイトというラストは、
なんだかなぁ〜、そのものです。
ストリートファイトを応援する奥さんエイドリアン。
人物設定までまったく変化しています。
先ほどからどうも、
一作目以降をけなしているような表現ですが、
この「ロッキー・ザ・ファイナル」は意外なほどに名作で、
ロッキー・シリーズ全体の評価が再び私の中で上がりました。
原題も『ROCKY VI』ではなく、
主人公のフルネーム『ROCKY BALBOA』。
最愛の妻の死と、老いの悲しみ、
忘れられない過去の栄光、
そして偉大な父の影に苦しむ息子との交流。
この一作で全体を通しての、
このシリーズにまとまりがつきました。
慾をいえば、最後はもっとボロボロになっても、
かろうじてダウンせずに立っていたほどで終わって欲しかった。
別テイクで、勝ってしまうラストも検討されたそうですが、
それが採用されずに本当に良かった。
→ シルヴェスター・スタローン、『ロッキー7』を企画中!老人になったロッキーが登場か? - シネマトゥデイ
しかし、スタローン・・・。
なんと「ロッキー7」を構想しているとか。
スタローン自体の、
筋肉俳優からの脱出の"もがき"を感じさせますが、
はっきり言って、
もういいよ、スタさん、やめときな。
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